【東京のイベント】相撲博物館の特別展『七十二代横綱 稀勢の里展』
先場所引退した元72代横綱 稀勢の里の特別展が東京両国国技館の相撲博物館で6月14日まで開催されていました❗️
普通は引退した力士の展示は行わないそうなんですけど、とにかく人気が高いってことで、異例的に今回特別展示を行うことになったそうです。
写真撮影禁止だったんですけど、少しでもどんな感じだったのか伝わったらいいな〜と思います。
【目次】
両国国技館 相撲博物館とは
両国国技館は、東京場所の会場です!
相撲博物館は館内1階にある小さなな博物館で、土日祝日と年末年始は原則休館で、それ以外一年中解放されています(^^)
常設展はなくて、年6回、毎回テーマを変えて特別展示を開催しているそうです。
相撲博物館基本情報
電話 :03-3622-0366
入館料 : 無料
(東京本場所中は大相撲のチケットが必要)
開館時間:10:00〜16:30(最終入館16:00)
休館日:土曜、日曜、祝日(1部開館日あり)
年末年始
▼詳しくはこちらでご確認下さい♪
から徒歩5分
駐車場 : 無
稀勢の里プロフィール
本名 : 萩原 寛(ゆたか)
生年月日:昭和61年7月3日(33歳)
所属部屋:田子ノ浦部屋
最高番付:第72代横綱
身長 :188cm
体重 :177kg
得意技 : 左四つ・寄り・突き
小学生から相撲と野球をやっていて、地元の相撲大会で上級生5人を破って優勝したり、野球では捕手を務めるほど運動能力が高かった。
中学生の時に強豪校から勧誘を受けたが断った。中学2年生の時に鳴戸部屋を訪問した時、鳴戸親方から「将来必ず大関横綱になる。ぜひ入門させてほしい。」と熱心に説得され、中学卒業後に鳴戸部屋に入門する。
初土俵から順調に昇進し、十両昇進は貴乃花に次ぐ史上2位の記録を残した。
平成17年9月場所で琴欧洲に勝利して、同年11月場所で貴乃花に次ぐ年少2番目の記録で新入幕を果たす。その時に「稀勢の里」に改名する。この四股名は鳴戸親方が横綱に昇進した際、永平寺の泰慧玉禅師から贈られた言葉「稀な勢いで駆け上がる」から鳴戸親方が命名し、期待する弟子につけようと考えていた。
平成19年7月場所で史上4位の年少記録で三役昇進、その後、平成20年1月場所で朝青龍に快勝し初の金星を獲得。平成21年に関脇に昇進、平成22年11月場所で63連勝中だった白鵬を破って連勝記録を止め、3個目の金星を獲得した。
大関とりの場所、平成23年11月場所の直前に師匠鳴戸親方が急逝し、11月場所でその悲しみを乗り越え大関昇進を果たす。
平成28年に史上初の優勝無しでの年間最多勝を受賞した。翌年1月場所で初優勝し、ついに横綱へ昇進した㊗️実に18年ぶりの日本出身横綱の誕生であり、茨城県出身では81年ぶりとなった。
期待を一身に背負い臨んだ新横綱として迎えた平成29年3月場所、初日から12連勝と順調に白星を上げていたが、13日目の取り組み中に左肩に大怪我を負ってしまう。しかし休場せず強行出場し、逆転優勝をおさめ、新横綱の優勝としては、史上8人目で65代横綱 貴乃花以来22年ぶりとなった。
その後、痛めた左上腕筋と大胸筋の損傷が完治せず休場するが、大胸筋の損傷は手術した際断裂する可能性があると手術はしなかった。復活後も左大胸筋痛で激しい運動が制限されるなど万全の状態ではなく、成績が振るわなかった。
そして平成31年1月場所で引退を表明し、年寄「荒磯」を襲名し親方となった。
気になる展示内容❗️
展示品は約80点。その内 荒磯親方から拝借したのが40点、残りは相撲博物館所有のものと写真。
荒磯親方、快く貸してくれたそうですよ^ ^
1.アメリカ大統領杯
な、な、なんとアメリカ大統領杯のほ、ほ、本物が展示されていたー!
あの先場所トランプ大統領が土俵上で朝乃山に手渡されたあのトロフィーですよ‼️まさか実物見れると思わなかったわ\(^o^)/
今後は毎年5月場所に優勝した力士に贈られることになるそうです。
夏の初旬ぐらいまでは展示されているかもしれないそうですよ。さあ、みなさん両国へ急げ💨
2.お相撲さんのスーツケース『明け荷(あけに)』
中に化粧廻し、締め込み、テーピングなどを入れて運びます。
1場所3〜5箱は使い、巡業、地方場所もこれに入れて若い付き人が担いで運びます。
3.控え座布団
力士が自分の取り組みの2番前になると土俵下で控えます。その時にこの座布団を2つに折り畳んで座ります。
貴景勝のポヨン座りでお馴染みの方もいらっしゃるかもしれないですね。
4.夏用の着物
『双龍の図』と朝顔があしらわれた夏用の着物2点が展示されてました。
『双龍の図』横綱昇進をお祝いして贈られたものです。絵を布に描いていて目や鱗に金粉を使って仕立ててあります。シンプルな中に力強さを感じます。この『双龍の図』の着物は、内覧会の動画内で紹介されています。URLは記事中の「YouTubeで内覧会の様子が見れますよ!」の項目に記載してあります。
5.太刀
山梨の白川学館から贈呈されたもので、山梨の伝統工芸の甲州印伝製で、金属で覆われているので実際に持ってみるとかなり重いそうです。
(甲州印伝は、鹿の皮をなめして、漆で模様を付けた山梨の伝統工芸品。)
横綱が土俵入りする時、太刀持ちが太刀を持って入場します。これは昔、武士1人に対して、付き人が2人で荷物を運んだ名残だそうです。
露払いが先導役で、太刀持ちが荷物太刀などを持つ形で現代に残しています。
松鳳山が右手でその太刀を持っている写真が展示されてました。
6.横綱
親方の最後の場所で実際に締めていたもの。紙垂(しで)も合わせて飾ってあります。
平均5キロ以上で、化粧回しが3、4キロあって、化粧廻しの上から綱を締めるので、横綱もかなり腰を締め付けられてるんですねΣ(-᷅_-᷄๑)
その上、土俵の上で四股を踏まなければならないので、土俵入りって横綱にとって大変作業だったんですね(´Д` )
7.化粧廻し三揃い
18mあるケースに実際使われた5点が展示されていました。荒磯親方の持っているものを全て貸してくださったそうです。どれも横綱昇進をお祝いして贈られたそうです。
1点目は出身地である茨城県牛久市の郷土後援会から贈呈されたもので、牛久市の風景や茨城県を代表する筑波山と梅があしらわれています。
2点目は、『北斗の拳』の化粧廻し。
親方はもともと『北斗の拳』の大ファンで、横綱に昇進した暁には化粧廻しをプレゼントしてくださるとお話ししていたそうです。
背景に白星が刺繍されているんですけど、これは1場所15日間白星を表しています☆
3点目は、田子ノ浦部屋の後援会から贈呈されたもので、田子ノ浦親方の鹿児島の出身地が鶴が飛来することにちなんでいます。富士山も描かれています。
4点目は、真っ赤な化粧廻し。真ん中の横綱が締める廻しには、72代横綱を表す「72」の数字がを梵字で描かれています。金糸または銀糸で刺繍されています。
その内一本の化粧廻しには鳥があしられていて、土俵を踏んだ時などに羽がヒラヒラ浮いているように見せるために、羽の先を縫い合わせない工夫がされています。
5点目は、1場所のみの使用。三体の土俵の神様を描いていて、銀糸で刺繍しています。
ところで、化粧廻しっていくらぐらいすると思います?
なんと1本少なくとも100万円はするんですって!
それが横綱昇進時に1本目から4本目まで一気に贈られたそうですよ∑(゚Д゚)
ちなみに白鵬関は、1場所で前半と後半で化粧廻しを交換しているそうです。次の場所で化粧廻しにも注目してみてくださいね!
8.締め込みと下がり
締め込み
締め込みとは、本場所の取り組みの時に腰に締める廻しのことです。要するにふんどしですね。6つに折って腰に巻きます。
調子が悪いと変える力士もいるそうです。
臙脂(えんじ)の締め込み
関取に上がってから大関昇進までと、一番最後の場所で締めていました。
紺の締め込み
大関時代に締めていました。
締め込みは「運が流れてしまう!」ということで洗わないんですって∑(゚Д゚)なんで天日干しするそうです。
下がり
締め込みの前にぶら下がってる紐みたいのですね。締め込みと同じ絹製で、ふのりで固めてあります。
本数は、験担ぎで「土俵を割らない」という意味で、17や19などの奇数を使います。
下がりをそのまま置いておくと折れてしまったりするので、ダンボールに番付を貼って折りたたんだ中に収納しておきます。
9.入門から引退までの写真
まだ中学校出たばかりで入門したので、少年らしさたっぷりでとっても可愛かったです♡
だんだんと威厳が出てきてキリッとした顔立ちに変化していくのが順を追って見ることができました。
▲記念ハガキより。
展示にもあった1枚で、稀勢の里は塩の巻き方が一番美しい力士と評価されていました。
他には、初土俵時の初々しい姿や平成17年9月場所で、琴欧洲に対して勝利し史上2位の関取昇進した時の写真、平成22年に白鵬関の63連勝の記録をストップさせた時など要所要所での写真が展示されてました。
10.番付
初土俵を終えて序の口に上がってから横綱昇進まで の番付がありました。
11.手形とサイン
関取になると手形とサインを作ります。
まだ本名の萩原だった十両の頃、入幕して稀勢の里に改名した時、大関と横綱に昇進した時サインと手形が展示されていました。
合間を見て相当練習してきたのが伝わってきました。相撲だけじゃなくてこういう努力も怠らなかったんですね!
11.稽古廻し
稽古に使う木綿の廻し。
関取は白で、幕下以下は黒または紫色を使用します。
泥だらけになるので、泥が着いていて努力の汗の跡を感じられました。
12.泥着
泥や砂を気にせずに羽織るための使い古した浴衣。よく力士が取り組みが終わって花道を引き揚げる時、付き人がさっとかけてくれてますよね。
13.稀勢の里関連グッズ
稀勢の里が描かれた学習帳、稀勢の里のLINEスタンプ、スノードーム、フィギュアストラップなどの小物が展示されていました。
映像
館内右奥に大型テレビが置かれていて、初土俵から横綱昇進、引退会見までを15 分にまとめた映像が放送されてました。
リアルタイムで観たことのあるシーンでも思わず目頭が熱くなってしまいました。
引退記念のハガキの販売
横綱を締めた姿の写真を販売したら、ものすごい勢いで完売してしまったそうです。
今回は3枚1セットのハガキを700円で販売してました。もちろん買いましたよ〜♡立てかけられるタイプなんですよ〜。
ジャジャーン👏👏👏
引退したら基本的に商品は作らないのですけど、とにかくすごい人気なんで作ったそうです。今年限りで販売するかもしれないそうです!
YouTubeで内覧会の様子が見られます❗️
展示会の前に、親方自身に来ていただいてそれぞれの品に対する思い入れを語っていただいたいます。
どちらも3分ほどです。ぜひご覧ください!
【前編】「特別展 72代横綱稀勢の里」荒磯親方の本人解説! - YouTube
【後編】「特別展 72代横綱稀勢の里」荒磯親方の本人解説! - YouTube
相撲博物館に来たら寄ってみてください!
売店と横綱や遠藤関のお姫様抱っこのパネルも見ていってくださいね!
そうそう、この遠藤関のパネルですが、遠藤関の出身地石川県穴水市の穴水駅の改札出たところにも置いてありました♡
売店には、力士が描かれた学習帳や、行司さんの使っている軍配、お相撲さんをかたどったチョコレートなどなど相撲グッズがたくさん売ってます。見るだけでも楽しいですよ♪♪
場所中でも大相撲チケット無しで入れますよ。
9月29日がいよいよ断髪式
9月29日には断髪式が行われて、いよいよ本格的に引退を迎えます。髷姿の稀勢の里はもう見れなくなってしまうんですね。なんだか寂しいな(T ^ T)
最後に
ファンとして稀勢の里の入門からの形跡をこの目で見ることができて感慨無量でした(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
稀勢の里の展示会でしたけど、普段あまり気に留めなかったお相撲さんの道具などについても学ぶことができて、来場所以降の大相撲の見方が変わってもっと楽しめそうですo(^_^)o
この日も場所中ではないのに、売店や相撲博物館に外国人観光客が何組も来てたりと相撲に興味のある外国人も多いので、大相撲の道具についても知っておくと便利ですよ❗️
歡迎再來〜〜