香港の厄払い 打小人(だぁしうやん)に立ち会ったことがあるんです。
日本では新年を迎える正月に厄払いを行うことが多いですよねー。
香港にも『打小人(だぁしうやん)』と言う、厄払いがあるんです。わら人形的な感じもするんですけどね。
香港島の銅鑼湾(コーズウェイベイ)にある鵝頸橋という名の高架下に、神棚をを置いて、腰掛けたおばちゃん達が靴で物をベシッ❗️ベシッ❗️と叩いてるんです。
それが打小人です!
知り合いの付き添いで行ってみました!
▲打小人のミニチュア
打小人とは?
自分を苦しめる人や不幸など=小人(しうやん)を追い払う香港の民間のお祓い。香港の無形文化遺産でもあり、観光名物の一つになってるんですよ!
いや〜な奴の名前を紙に書いて、それをおばちゃんが靴やスリッパで、呪文を唱えながバシバシバシバシッ!っと叩いてくれるんです。
特別追い払いたい小人がいなくても、なんかうまくいかないなぁとか、思い通りに行かないなぁなんて時にしたりもするんですよ。ビジネスが順調に行くようにとやってもらったりもします。
いつやるの⁇
一年中いつでもできます。一番多いのは二十四節気の啓蟄(けいちつ)の時で、3月5、6、7日あたりです。旧暦の新年も多いそうです。
啓蟄は冬ごもりをしていた生き物が眼覚め、餌を探しに這い出てくる時。その時「小人」も餌を求めて動き出し、人畜や農作物に害を与える。そこで鬼神である「白虎」を祭って「小人」を鎮めたことから、啓蟄が最適なんですって。また旧暦の新年を重んじる香港ではいや〜な人を追い払って新たな気持ちで新年を迎えたい!と行う人も多いそうです。
どんな場所でやるの?
三叉路や橋の下の陰気なところは邪気が強く、小人を退散させるのに格好の場所らしいです。
打小人と言えば、銅鑼湾の鵝頸橋というほど、打小人のメッカになってます。
▲水色で囲んだ場所が、銅鑼湾の鵝頸橋の打小人専用エリア
ではでは早速お願いするとしますか!!
5,6軒ほど打小人の屋台があって、2、3人お客さんがいました。中にはスーツ姿の女性がいました。深刻そうな面持ち。
一番最初に目に入ったおばちゃんにお願いすることに。
料金50HKドル(750円)を渡します。おばちゃんが貴人紙(赤いお札)をくれるので、自分の名前を書きます。そして追い払いたい小人の名前をおばちゃんに告げるんですが、特にいなかったので、いなくてもOK。
おばちゃんかお線香に火を着けてくれるので、神棚にお線香を供えます。
さー早速おばちゃんの本領発揮!おばちゃんが呪文を唱え、小人の紙を靴でベシッベシッ❗️と打ち叩いてくれます!
ただ叩くだけじゃなくて、くしゃーい靴の臭いでも小人を退散させようって魂胆だにゃー!
▼黄色い紙の虎の口に豚の脂身をこすりつけて、黄色い紙の虎に小人紙を挟みます。
▼小人紙を燃やします。
▼お札を体の周りで仰いで、燃やします。そして貴人紙で軽く手のひらをポンポンして、体の周りで仰いで、燃やしたら、これで儀式終了ー!
儀式を終えて、知人はなんだかスッキリした〜と。その後どうなったか。それはご想像にお任せいたしまーす。
最後に
毎年追い払いたい小人のベスト3に「上司」と「同僚」が入るそうです。いやー、どこも悩みは一緒なんですねー。
大都会のど真ん中でこんな光景が見られるこのギャップ、香港の魅力ですよね♡