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香港で大人気だった中国の時代劇『延禧攻略』で話題になった『京都念慈川貝枇杷膏』のお勉強

香港で大人気だった中国大陸の時代劇『延禧攻略』。これに登場する葉天士医師が、香港でおなじみの『京都念慈菴川貝枇杷膏』の生みの親だと話題になってました!

 

『京都念慈菴川貝枇杷膏』は、のどの痛みや咳に効くーっ!と評判の のどシロップ。

香港の一般のご家庭や歌手の方に愛用されています。

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私も昔、年配の知人に「これよく効くから買ってきて〜!」とリピ買いを頼まれたのがキッカケで飲むようになりました。これが効くーっ! 

今ではフルーツ味ののど飴や、携帯用スティックタイプまで登場して、進化が止まらなーいっ!

この「のど飴」に子どもがすっかりハマってしまい、知らぬ間に1袋ぜーんぶ平らげてしまう始末。


そんなお年寄りから子どもまでを虜にする『京都念慈菴川貝枇杷膏』についてお勉強しまーす♫

 

京都念慈菴川貝枇杷膏は、香港人の生活に根付いたのどシロップ。

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1946年設立の漢方薬メーカー『京都念慈菴』が製造する香港でロングセラーののどシロップ。

秘伝の製法に基づき、川貝母、枇杷、桔梗、杏仁など十数種類の生薬とハチミツを使い作られています。

杏仁風味で、黒蜜のようにどろっとあまーく、スースーとした後味です。

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のどの痛みや咳によく効くーっ!と評判で、香港では一般のご家庭から歌手の方々まで広く愛飲されています。

友人も子どもの頃飲まされて、大人になった今でも外出時は携帯スティックを持ち歩くほど香港人の生活に根付いているんです。

 

ルーツは、『延禧攻略』に登場する葉天士医師の秘伝の処方だった。

清の時代(1616〜1911  )母親思いの楊孝廉という役人がいました。

彼の母親は長年咳と痰に苦しめられていました。母親の病気を治すため、名医という名医を訪れますが、病気は一向に良くならなかった。

 

ある日、葉天士という腕のいい名医がいるとの噂を聞きつけ山を超えを谷を越え、遥か遠くまで葉医師を訪れます。

しかし、長年の無理が祟ったもので、普通の薬では効き目がないと、秘伝の処方を伝授し、朝晩服用するよう言いつけたのでした。

言う通り服用し続けると、母親の病状は次第に良くなり、長年悩まされた持病がついに完治したのでした。

その後、母親は亡くなる前、彼にこのシロップを世に広めるように言い残し、84歳の生涯に幕を閉じたのでした。

彼はこのシロップを母の念慈菴と葉天士医師を記念して『念慈膏』と名付け、咳や痰などで苦しむ方々に施しました。その噂は瞬く間に広まり、多くの人が『念慈膏』を求めて訪れてくるようになりました。

 

日本の京都とは無関係だった。

『念慈膏』の名は中国北部に知れ渡りました。楊氏が亡くなった後も、シロップを求める人々があとを絶たず、北京に店舗を構えたことから、名前の頭に「京都」とつけました。中国では昔、京都は都・首都を意味し、清の時代都は北京にありました。

日本の京都ではなかった!もやもやスッキリ! 

香港に『京都念慈菴』を設立したのは、謝兆邦氏だった。

このシロップはその後200年近く受け継がれます。民国時代(1912-1949)になると日本軍の侵略により楊家は南の広州へ移り、その後香港へ移り住みますが、南方の生活に馴染めず、ブラジルへの移民を計画します。

しかし、このままこのシロップが世に忘れられるのをなんとも惜しいと、謝兆邦氏に『念慈菴』の普及を託しました。

そして謝氏は楊氏の意思を受け継ぎ、1946年香港に『京都念慈菴總廠有限公司』を設立したのでした。

うれしい進化

以前は瓶入りタイプのシロップしかなかっですが、今ではのど飴や携帯用のスティックタイプも登場しています。

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のど飴は、りんご龍眼味、金柑レモン味、レモングラス味、ハッカ味、プラム味、オリジナル味があります。

うちの子は、シロップはまずっ!と吐き出してしまうので、フルーツ味ののど飴ができて大助かり(*^^*)

うちの子に限った話ですが、ハッカ味、プラム味、オリジナル味は不評でした。

りんご龍眼味と金柑レモン味はもっとちょーだいとおねだりしてくるぐらいお気に入り♡

 

試してみたかったら

香港の次のドラッグストアやスーパーで購入できます。

のど飴は「セブンイレブン」でも売ってました。全種類ではなかったですが。

ドラッグストア

屈臣氏(Watsons),萬寧(Mannings)

香港のスーパー

惠康(Wellcome),百佳(PARKnSHOP)などなど

※香港行かないけどほしい!という方は、Amazonでも売ってます。

また台湾にも進出してるので、台湾でも買えます。

 

気になるお値段は?

お店や地域によって多少異なります。

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▲瓶入りシロップ

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▲スティックタイプ

 

瓶入りシロップ(小75ml)

19.9HK$(約300円)

スティックタイプ(15ml x 10包)

39.8HK$(約600円)

シロップはそのまま飲んだり、お湯で薄めたりしていただきます。 

のど飴(8個/1袋)
2袋13.5HK$(約200円)

気軽に試せる価格ですよねー!

 

気をつけたいこと

妊娠中の方や糖尿病の方は服用前にお医者さんにご相談くださいね。

決まった分量を守ってくださいね。

瓶入りを買いたい方はプチプチ(緩衝材)を日本から忘れずにご持参を!

香港でそう簡単に見つからないと思います。時間が無駄になってしまいますから。

by うっかり忘れて大苦労した経験者(^_^;)

 

最後に

風邪などのきっかけの一つがのどの乾燥との説もあるようです。
これから乾燥が気になる季節、のど飴なめて乾燥を退治しましょう!

念慈膏の物語は深イイ話でした〜。 

最後までお付き合いいただきましてありがとうございましたm(_ _)m

それではまた拜拜(^^)/~~~